スポーツのけがに関する受診Q&A!よくある質問と初診の流れを回答|西郷整形外科リハビリクリニック越谷院|埼玉県越谷市の西郷整形外科

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スポーツのけがに関する受診Q&A!よくある質問と初診の流れを回答

スポーツのけがに関する受診Q&A!よくある質問と初診の流れを回答

スポーツのけがで受診すべきか迷ったときの判断基準と初診の進め方


スポーツのけがは歩ける状態でも骨折や靱帯のけがが隠れていることがあり、翌日以降も腫れや体重をかけたときの痛みが残るときは、整形外科で一度みてもらうことを考えます。この記事では、早めに相談したい症状の目安から、初めての受診で行う検査やリハビリの相談、受診前の準備までをQ&A形式でまとめます。仕事や試合の予定があり、運動を続けてよいか迷うときの参考にしてください。


この記事の要点まとめ


  • 歩けても骨折や靱帯のけがが隠れていることがあり、腫れや体重をかけたときの痛みが続くときは整形外科に相談しましょう。
  • 初めての受診では、けがをしたときの様子やスポーツ歴を聞いたうえで体をみて、必要なときは画像の検査を行い、治療の進め方やリハビリについて相談します。
  • けがの様子、仕事での負担、戻りたい時期、試合の予定をまとめておき、仕事や運動をいつから再開できるかを医師に確かめます。

歩けるスポーツのけがでも受診したほうがよいのはどんなとき?


歩けるからといって軽いけがとは限らず、骨や関節の変形やしびれがあれば通常の外来を待たずに相談し、翌日も腫れや階段での痛みが残るなら整形外科の受診を考えます。一度の大きな力で起きる「スポーツ外傷」と、繰り返す動作で負担がたまる「スポーツ障害」のどちらも、早めの評価が大切です。


通常の外来を待たずに相談したい症状の線引き


見た目にわかる骨や関節の変形、体重をまったくかけられない状態、手足のしびれや感覚の鈍さ、急速に広がる強い腫れがあるときは、通常の外来時間を待たずに医療機関へ相談してください。また、頭を強く打ったあとにふらつきや頭痛、ぼんやりする様子が見られる場合も速やかな受診が必要です。


スポーツに伴う脳振盪(のうしんとう)では、受傷直後から2週間にわたって認知機能やバランス感覚、自覚症状に影響が及ぶことが報告されています1。その場では動けても後から症状が出ることがあるため、競技後の自己判断は控えるようにしましょう。


翌朝も腫れや階段での痛みが残る捻挫は早めに整形外科へ


「歩けるから捻挫は自然に落ち着く」と考えるかたもいますが、歩行が可能でも骨折や靱帯(じんたい:骨と骨をつなぐすじ)の損傷が隠れていることは珍しくありません。足首の捻挫はスポーツでよく起こるけがで、足首の外側の靱帯を痛めることが多いとされています。痛め方の程度にも幅があります。


翌朝になっても腫れや内出血が広がっているときは注意が必要です。階段を下りるときや向きを変えるときに痛む、何度も足首をひねる感じがあるといった場合も同じです。見た目だけでは骨や靱帯のようすを見分けにくいため、早めに整形外科でみてもらいましょう。


子どもの肘の痛みや繰り返す痛みは「成長痛」と決めつけない


転倒などの急なけがだけでなく、ボールを投げる・走るといった同じ動作の繰り返しで起こるスポーツ障害も整形外科の相談対象です。特にお子さんが肘や腕の痛みを訴えたとき、「成長痛だろう」と考えて様子を見てしまうケースが見受けられます。


成長期の子どもの骨はまだ育つ途中で、同じ動作をくり返すと骨の端のまわりに負担がたまることがあります。痛みの背景にスポーツ障害が隠れていることもあるため、早めに評価を受けることが大切です。運動のあとに決まって肘が痛む、曲げ伸ばしがしにくいといった変化があれば、成長痛と決めつけずに一度医師へご相談ください。


整形外科の初診では何をする?問診から検査・リハビリ相談までの流れ

整形外科の初診では何をする?問診から検査・リハビリ相談までの流れ

整形外科の初診は、一般的に「話を聞く→体をみる→必要なときに画像の検査→治療の進め方の説明→リハビリの相談」という順で進みます。けがをした場所だけでなく、スポーツ歴やポジション、練習の内容から痛みの背景を探ります。そのうえで、医師と理学療法士が力を合わせ、競技に戻るまでを見すえた計画を立てていきます。


問診で聞かれる受傷状況とスポーツ歴、痛みの伝え方


問診では、いつ・どの動作で・どの向きにひねったか、けがの直後にプレーを続けたか、過去に同じ部位を痛めたことがあるかなどを確認します。あわせて、普段のスポーツ歴やポジション、練習の頻度も聞き取り、なぜその部位に負担がかかったのかという発生の仕組みを分析します。


痛みの強さを伝える際は、痛みがまったくない状態を「0」、想像できる最も強い痛みを「10」とする10段階の目安を使うと便利です。「平地を歩くときは2、階段を下りるときは6」のように動作とセットで伝えると、日常生活や仕事への影響が共有しやすくなります。


触診と超音波診断装置による検査、レントゲンが必要になる場合


診察では、医師がけがをしたところを見て、はれや熱っぽさを確かめます。押すと痛む場所や、関節のゆるみもていねいに調べます。そのうえで、骨が折れたり欠けたりしていないかはレントゲンで調べ、靱帯や腱、筋肉のようすをくわしく見たいときは超音波診断装置(エコー)などを使います。


さらに詳しい検査が必要と判断された場合には、MRI検査などのために連携する医療機関へ紹介されることもあります。どの検査を行うかは、患者さん一人ひとりの症状や経過に応じて医師が判断します。


治療方針の説明とリハビリの相談で決めること


検査の結果を踏まえ、サポーター等による固定や安静がどの程度必要か、痛みをやわらげる処置や運動療法をどう進めるかを相談します。足首の外側の重い捻挫(3度)でも、早い時期のリハビリとして水中での運動と陸上での運動を行い、競技に戻るまでの期間やバランス、痛み、筋力への効果を調べた報告があります2。


痛みをやわらげる治療はもちろんですが、その先にある仕事や競技への復帰を見据え、理学療法士によるマンツーマンのリハビリが必要か、どのくらいの頻度で通院するかといった見通しを一緒に決めていきます。


ポイント

初診では、けがの診断だけでなく「仕事や運動をどの程度続けられるか」「復帰までどのような段階を踏むか」という今後の見通しまで相談できます。


受診前に何を準備し、医師に何を伝えればよい?


「けがをした状況・仕事での負担・復帰したい時期・今後の競技日程」の4点を事前にメモしておくと、限られた診察時間の中で具体的な見通しまで相談しやすくなります。あわせて、受診時の持ち物と自宅での応急処置を確認しておきましょう。


医師に伝えたい4つの情報:受傷状況・仕事の負担・復帰希望時期・競技日程


診察をスムーズに進め、患者さんそれぞれの生活背景に合った治療計画を立てるために、以下の4つの情報を整理しておくことをおすすめします。


  • けがをした状況:いつ、どんな動きで痛めたか、すぐあとに歩けたか
  • 仕事や家庭での負担:長い時間の立ち仕事、重い荷物を運ぶ、階段の上り下りや子どもの送り迎えなど
  • 復帰したい時期:ふだんの生活や仕事で、いつまでにどのくらい動けるようになりたいか
  • 競技の日程と立場:2週間後に試合がある、チームの人数が足りないなど、決まっている予定

競技スケジュールや選手としての立場、平日の仕事での身体の使い方を具体的に共有していただくことで、現実的な治療とリハビリの計画をご提案しやすくなります。


持ち物と受診までの応急処置、やってはいけない行動


受診の際は、健康保険証(またはマイナ保険証)、お薬手帳、普段使っているスポーツ用の靴やサポーターをご持参ください。けがをした直後に強い腫れがあった場合は、スマートフォンで撮影した写真も診断の参考になります。


費用は、受ける検査や処置の中身によって変わるため、当院の費用は診察のうえでご案内します。競技用のインソールは自分で費用を払うことが多いものの、医師が治療に必要と判断して作るときは、目的によっては保険の払い戻しの対象になる場合もあります。足に合わないと靴擦れや新しい痛みが出ることもあるので、作ったあとの合い方も確かめましょう。


受診までの間は、患部の安静を保ち、氷水などで冷やし、適度に圧迫して心臓より高く上げる応急処置を行います。冷やしすぎると凍傷などのおそれがあるため、感覚がなくなったらいったん外してください。


一方で、次の行動は腫れや損傷を広げる原因となるため避けてください。強い痛みを我慢してプレーを続けること、自己判断で入浴して温めたり強くもんだりすること、市販のサポーターだけに頼って無理に負荷をかけ続けることです。


仕事や運動はいつまで続けてよい?復帰の見通しを相談するには


仕事や運動を続けてよいかは、痛みの有無だけでなく損傷の程度と求められる動きによって変わるため、自己判断せず医師に具体的な条件を確認することが大切です。


「日常生活に戻れた」と「競技で動ける」は別の段階


痛みが落ち着いて普段どおり歩ける・働けるようになった状態と、コートやフィールドで走る・切り返す・跳ぶといった動きを本来の力で発揮できる状態は大きく異なります。「プレーはできるけれど本調子ではない」という段階で急いで試合に戻ると、かばう動きから別の場所を痛めたり再発したりするリスクが高まります。


そのため、競技復帰の判断では痛みの有無だけでなく、関節の動く範囲(可動域)や筋力、片脚でのバランスやジャンプといった動作テストを組み合わせて段階的に確認していく考え方がとられます32。また、けがの背景に体幹の不安定さや筋力のアンバランスがある場合は、理学療法士とともに身体の使い方を見直し、けがをしにくい身体づくりを進めていきます。


立ち仕事や試合出場について医師に確認したい質問


「受診すると運動や仕事をすべて止められるのではないか」と心配されるかたもいますが、条件を決めて負担を調整する方法も相談できます。診察時には、以下のような質問を医師へ伝えてみてください。


確認したい場面医師への質問の例
仕事(立ち仕事・作業)何時間くらいなら続けてよいか、サポーターやテーピングで負担を減らせるか
練習の再開ランニングやパス練習など、どの段階の動きから再開してよいか
試合への出場出場する場合の条件(プレー時間の制限や固定の有無)は何か
通院の見通しリハビリに通う頻度や期間の目安はどのくらいか

打撲や捻挫でどうしても仕事を休めないときも、作業中の動き方の工夫や、固定のしかたをくわしく相談できます。悪くなるのを防ぎながら毎日を送る手がかりになります。


仕事や家族の予定と両立して通院するには


運動器のリハビリテーションは一度で終わらず、段階を追って何度か通うことが多いため、通勤や家族の送り迎えの動線に組み込めるかが続けるうえでのポイントです。当院は新越谷駅からすぐの場所にあります。


受付は8:50〜12:00と14:00〜18:00で、土曜は13時までです。木曜と土曜の午後、日曜、祝日はお休みです。仕事や家庭の予定と見くらべて通う曜日を決めておくと、通いかたの見通しを立てやすくなります。


まずは今の腫れや痛みの状態をきちんと確かめることが、仕事と競技の段取りを組む第一歩です。気がかりな症状があるかたは、どうぞお気軽にご相談ください。


よくある質問


Q. スポーツのけがは整形外科と接骨院(整骨院)のどちらに相談すればよいですか?


A. 医師にけがの見立てをしてほしいとき、レントゲンや超音波で中を調べたいとき、痛み止めの薬や診断書がほしいときは整形外科に相談してください。歩ける状態でも、骨折や靱帯のけがが隠れていることがあります。まずは整形外科で原因を確かめておくと、そのあとの進め方を決めやすくなります。


Q. 練習や部活で精神的に疲れた、筋肉痛が続いてやる気が出ないのも相談してよいですか?


A. 休養が足りないまま練習を続ける「オーバートレーニング」の状態になると、慢性的な疲労や筋肉痛、気力の低下、運動能力や競技成績の低下などが重なって現れることがあります。身体の痛みとあわせて全身の疲れが抜けない場合は、練習量の調整も含めて医師へご相談ください。


Q. 元々、指や足首の関節が柔らかいのですが、けがと関係がありますか?


A. 関節がやわらかいことだけで、けがをしやすいとは言い切れません。ただ、過去の捻挫のあとに何度も足首をひねる感じがあるときは、見た目ではわかりにくい靱帯のけがが隠れていることもあるため、整形外科でみてもらいましょう。けがの背景に体幹の不安定さや筋力のアンバランスがあることもあり、サポーターの使い方や周りの筋肉をきたえる運動療法について相談できます。


Q. スポーツ保険を使う場合、受診時に気をつけることはありますか?


A. 入っているスポーツ向けの保険や民間の傷害保険によって、対象になるけがの範囲(思いがけない事故によるけがかどうかなど)が違います。けがの日から何日以内の通院が対象になるかといった決まりも、保険ごとに異なります。診断書の書式や申し込みの手順は前もって保険の窓口に確かめ、早めに医療機関へ伝えてください。


参考文献


1. Broglio SP, Puetz TW. The effect of sport concussion on neurocognitive function, self-report symptoms and postural control : a meta-analysis. Sports medicine (Auckland, N.Z.). 2008. PMID: 18081367 / DOI: 10.2165/00007256-200838010-00005

2. Sadaak MM, AbdElMageed SF, Ibrahim MM. Effect of aquatic versus conventional physical therapy program on ankle sprain grade III in elite athletes: randomized controlled trial. Journal of orthopaedic surgery and research. 2024. PMID: 38992731 / DOI: 10.1186/s13018-024-04855-0

3. Mayer MA, Deliso M, Hong IS et al. Rehabilitation and Return to Play Protocols After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction in Soccer Players: A Systematic Review. The American journal of sports medicine. 2025. PMID: 38622858 / DOI: 10.1177/03635465241233161


品田 良太

医師


西郷整形外科リハビリクリニック 越谷院

院長

品田 良太

▶ 監修者プロフィール

経歴
獨協医科大学 卒業
東京医科歯科大学附属病院
さいたま赤十字病院
済生会川口総合病院(非常勤)
獨協医科大学埼玉医療センター
東埼玉総合病院
資格・所属学会
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本リハビリテーション医学会
日本股関節学会
日本人工関節学会