
歩くと足が痛いけど少し休むと回復したり、少し歩くと足の痛みで立ち止まったりと、間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状で悩んでいる方もいると思います。
その中で更に患者さんが悩むのが
「どういう治療を行えばいいかわからない」
「足が痛いけど何科を受診すればいいの?」
などの治療法や対処法です。
少し休めば回復するため、そのままにしてしまう方もいますが、実は自然治癒は期待しにくいケースも多く、放置すると進行してしまうこともあります。
そこで本記事では、間欠性跛行の症状がある際に、何科に受診すればいいのかや、治療法について詳しく解説していきます。
目次
■間欠性跛行は何科に行けばいい?
しばらく歩くと足が痛くなり、少し休むと痛みが引く場合、「間欠性跛行」の可能性があります。
間欠性跛行とは、閉塞性動脈硬化症や脊柱管狭窄症などが原因になっていることが考えられます。
間欠性跛行の原因や症状などはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
痛みがしばらく休むと緩和されるため、そのままにしてしまう方もいますが、早めの専門機関への受診が大切です。
初期の場合に原因の特定が個人の判断では難しいため、かかりつけ医に相談し、適切な専門科を紹介してもらうと安心です。
もしかかりつけ医が複数いる場合、症状が『歩行時の足の痛み・しびれ』に集中し、前かがみになると楽になる場合は整形外科、足の冷えや色調変化があり、姿勢に関係なく休むと治るなら循環器内科や心臓血管外科を検討しましょう。
■間欠性跛行の治療法の例
間欠性跛行の場合、血管や神経から痛みが生じているケースもあり、それぞれの治療法について解説していきます。
原因は様々であることや病院によって治療方針は異なります。
以下で紹介する治療以外の可能性もあるため、あくまでも参考としてご覧ください。
血管が原因の場合
血管が原因の場合、原因の一つとして考えられるのは、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患:PAD)です。
病院によって治療方針は変わりますが、閉塞性動脈硬化症の治療法は、以下を参照ください。
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治療法 |
詳細 |
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薬物療法 |
血液をサラサラにする抗血小板剤や、血管を広げるお薬の服用など |
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運動療法 |
ウォーキングや筋トレ、ストレッチなど。生活習慣の改善が行われる場合もあります。 |
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手術療法(血管内治療や外科手術) |
カテーテル治療やバイパス手術など |
神経が原因の場合
神経が原因の場合、神経を圧迫して痛みが生じます。
その原因の一つとして考えられるのは、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)です。脊柱管狭窄症が原因である場合、以下のような治療方法が考えられます。
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治療法 |
詳細 |
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保存療法 |
神経の血流を良くするお薬、痛みを和らげる薬の服用、神経ブロック注射、リハビリなど |
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手術療法 |
外科的手術によって、神経の圧迫を取り除く効果が期待できる、骨の一部を削る除圧術や固定術など。 |
■日常生活での対処法(改善や予防策)
姿勢の改善
長時間、同じ姿勢で立ち続けたり座り続けたりすることは避けて、こまめな休憩を心がけましょう。
体を反らしたり、丸めたりして痛みが出る場合は、背骨の神経を圧迫している疾患の可能性があるため、早めのクリニックへの受診を検討してください。
適度な運動
原因によっては運動が逆効果になる場合もありますが、 医師の指導の下であれば、適度な運動は筋肉不足や肥満の解消効果が期待できます。
筋肉不足や肥満は姿勢を悪くして、痛みを促進させてしまう可能性もあるため、無理のない範囲でストレッチやウォーキングをしましょう。
適度な運動をしている際に痛みを感じる場合は、クリニックへの受診を検討してください。
生活習慣の改善
間欠性跛行の対処法としては運動などの対策をしがちですが、血流改善や肥満の解消のために生活習慣の見直しも大切です。
また、動脈硬化が原因の場合は禁煙も必要になる可能性があります。
■歩くと痛みが出て、休むと痛みが緩和する場合は迷わず医療機関へ
間欠性跛行は、少し休むと回復するからとそのままにしてしまう方もいますが、生活へ支障が出る可能性もあります。
歩くと足が痛み、しばらくすると痛みが緩和する症状が既にある場合は、自己判断で放置せず、クリニックの受診を検討してください。
医師の指示に従い、治療を進めることで痛みの緩和につながります。歩くと痛みが生じて、少し休むと痛みが緩和する症状は、「歳のせい」ではなく病気のサインかもしれません。
体に違和感を感じる場合は、早め早めの受診を心がけましょう。
