
「一定の距離を歩くと足に痛みやしびれを感じる」
「歩いて足が痛くなるけど、休むと歩けるようになる」
などの症状でお悩みの方もいるのではないでしょうか?
足の痛みに関しては、足首や足の裏、片足だけ痛むなど人によって症状は様々です。
「少し休むとまた歩けるようになるから」とそのままにしてしまう方もいますが、病気のサインかもしれません。
そこで、本記事では歩くと足が痛い、休むと痛みが治まる原因やそこから考えられる病気のサインについて、詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
■歩くと足が痛い、休むと痛みが治まるのはなぜ?
しばらく歩くと足に痛みやしびれが生じ、少し休むと回復する症状を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。
「加齢のせい」と思われがちですが、主な原因には血流障害による「閉塞性動脈硬化症」や、神経の圧迫による「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」などが考えられます。
特に動脈硬化が進行している場合、血管そのものの問題であるため、湿布やマッサージだけでは症状の改善が見込めないことが多くあります。
進行して重症化すると、安静時にも痛みが出たり、足の傷が治りにくくなり最悪の場合は壊死(切断)に至るリスクもあるため、早めにクリニックへの受診を検討しましょう。
ただし、人によって足の痛みに関しては、関節が起因や一時的な筋肉からくる痛みなど原因は様々であるため、個人での判断が難しい疾患でもあります。
単なる疲れと思い込まずに早期の受診が大切です。
■間欠性跛行の症状
間欠性跛行とは一言で言うと、続けて歩くことができず、休み休みでしか歩けなくなる状態です。
「跛行(はこう)」とは、足を引きずるように歩くことで、それが「間欠的(=ときどき)」に起こるため、間欠性跛行と呼ばれます。
<具体的な症状例>
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歩き始めはなんともない
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一定の距離(数百メートルなど)を歩くと足に痛みが生じる
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しばらく歩くと痛み、しびれ、つっぱり感が出て歩けなくなる
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少し立ち止まったり、椅子に座ったりして休むと、症状が消える
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また元通りに歩けるようになるが、しばらく歩くと再び痛む
間欠性跛行は、単なる疲れではなく、「血管」や「神経」にトラブルが起きている傾向があります。ただし、痛みの感じ方や治まるまでのスピードには個人差があるため、自己判断が難しいのも特徴です。
■歩くと足が痛い、休むと痛みが治まる場合は病気のサイン?
「歩くと足が痛い、休むと痛みが治まる」といった症状の原因が間欠性跛行の場合、血管や神経のトラブルの可能性があります。
以下にて間欠性跛行で考えられる疾患について解説していきます。
痛みの症状から個人での判断は難しいため、気になる場合は必ずクリニックで診断を受けましょう。
血管が原因の場合
血管が原因の場合、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患:PAD)などの疾患が考えられ、足の血管が動脈硬化で細くなり、血流が悪くなることで痛みが生じていると考えられます。
歩くときは筋肉にたくさんの血液(酸素)が必要ですが、血管が狭いため供給が追いつかず、筋肉が「酸欠状態」になって痛みが出るのです。
ただし、立ち止まるだけで(立ったままでも)血流が追いつく傾向があるため、楽になる場合もあります。
負荷のかかる上り坂では特に症状が顕著に現れる傾向です。
足の異常を放置すると、将来的に心筋梗塞や脳梗塞を招くリスクも高まるため、単なる足の痛みと軽視せず、早めの受診を心がけましょう。主な診療科は血管外科や循環器内科になります。
神経が原因の場合
神経が原因の場合、加齢などで腰の骨が変形し、神経の通り道(脊柱管)を圧迫することが原因となっている可能性があります。
一概にすべての患者さんがこの疾患とは限りませんが、脊柱管狭窄症がその代表例となります。
歩く姿勢(背筋を伸ばす姿勢)をとると、神経がさらに圧迫されて足に痛みやしびれがでる傾向があります。ただ立ち止まるより、前かがみで休んだりしゃがんだりすると、神経の通り道が広がるため楽になることも。
背骨が原因となる疾患になるため椎間板ヘルニアと誤解される方も多いのですが、両者は異なる疾患です。
前屈みになると緩和されるため、杖の使用や自転車移動では比較的楽になることも特徴の一つです。
ただし、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症を併発している可能性もあるため、足腰に違和感がある場合は自己判断せず、早めに整形外科を受診し、MRIなどの精密検査を受けることをおすすめします。
■歩くと足が痛む場合は早めのクリニックへの受診を検討しましょう
今回は、歩くと足が痛くなり休むと痛みが治まる際に考えられる、原因や病気のサインについて詳しく解説しました。
今回、紹介した原因やそこから考えられる疾患については、一部になります。
これらは、患者さん自身での判断が難しいという特徴があります。
ただし、動脈硬化症や脊柱管狭窄症などの疾患を発症している場合、放置するとこれらの疾患が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性も考えられます。
気になる症状がある場合は、決して「年のせい」にせず、まずは専門のクリニックを受診して適切な診断を受けましょう。
