部活の疲れ?子供のオーバートレーニングを見抜く3つのサイン|西郷整形外科リハビリクリニック越谷院|埼玉県越谷市の西郷整形外科

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部活の疲れ?子供のオーバートレーニングを見抜く3つのサイン

部活の疲れ?子供のオーバートレーニングを見抜く3つのサイン

お子様の「疲れた」は部活の頑張りすぎかもしれません


「いくら寝ても疲れが取れない」「食欲がない」——お子様のそんな声を、ただの疲労と片づけていませんか。成長期のジュニアアスリートに起こりやすいオーバートレーニング症候群は、放置すると疲労骨折や燃え尽きにつながることもあると指摘されています。この記事では、親御様に知っておいていただきたい3つのサインと、受診を検討する目安をわかりやすくお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 慢性的な疲労・食欲低下・やる気の変化がオーバートレーニングの主な気づきのサインとされています。
  • 起床時の脈拍・体温・睡眠の質を毎日記録することで、体調の変化を客観的に把握しやすくなります。
  • 複数のサインが重なる場合は、整形外科やスポーツ外来への早めの相談が選択肢のひとつです。


知っておきたい「オーバートレーニング症候群」の基礎知識

知っておきたい「オーバートレーニング症候群」の基礎知識

部活を頑張るお子様の不調に早く気づくには、「一時的な疲れ」と「病的な疲労」の違いを知ることが第一歩です。ここでは医学的な考え方と、成長期のお子様に特有の背景を整理していきます。


一時的な疲労(オーバーリーチング)との違い


ハードな練習の後、数日〜1週間ほどで回復する疲労は「オーバーリーチング」と呼ばれ、適切な休養で戻ることが一般的です。一方、数週間から数ヶ月休んでも疲労感が抜けず、パフォーマンス低下や自律神経の乱れが続く状態が「オーバートレーニング症候群」とされます。両者は同じ延長線上にあり、オーバーリーチングを見逃したまま練習を続けると、後者へ移行するケースもあります。「休めば戻る疲労」か「休んでも戻らない疲労」か——この回復期間の違いが判断の目安となります。


育成年代・成長期のお子様ならではの背景


中学生・高校生の成長スパート期は、骨や筋肉が急速に発達する一方で、心肺機能や自律神経が追いつかず、心拍が乱れやすい時期でもあります。練習中はアドレナリンの働きで一時的に元気に見えても、帰宅後に急にぐったりする「元気の見せかけ」もよく見られます。加えて、テスト勉強や人間関係といった学校のストレスも回復の妨げになりがちです。大人と同じ感覚で判断せず、育成年代ならではの負担があることを前提に見守っていきましょう。


親が気づくべきお子様のオーバートレーニング「3つのサイン」


お子様は「レギュラーを外されたくない」という思いから、不調を口にしないことがあります。だからこそ、親御様が日常の変化に気づいてあげることが早期発見のカギになります。


サイン1:寝ても取れない「慢性的な疲労感」と「朝の不調」


8時間以上眠っても朝起きられない、休日は昼過ぎまで寝ている、朝食時にぼんやりしている——これらは自律神経の乱れを示している可能性があります。睡眠の質そのものが落ちていることも考えられ、「寝たのに疲れが取れない」は気づきやすい初期サインのひとつです。


サイン2:急激な「食欲低下」と「体重の減少」


練習量が増えているのに食が細くなる、好物さえ残す、短期間で体重が落ちる——これらはエネルギー消費と摂取のバランスが崩れているサインと考えられます。成長期の体重減少は骨密度や筋肉量にも影響し、疲労骨折のリスクを高める要因となり得ます。


サイン3:やる気の減退と「パフォーマンスの変化」


以前できていたプレーができない、練習に消極的、笑顔が減った、些細なことでイライラする。メンタルと運動能力の両方に同時に変化が現れたら注意が必要です。頭ごなしに叱る前に、身体からのサインとして受け止めてあげてください。


【家庭で実践】保護者が毎日確認できる簡易セルフチェック

【家庭で実践】保護者が毎日確認できる簡易セルフチェック

主観だけで判断せず、数値と記録で客観的に体調を追うことが早期発見につながります。ご家庭で今日から始められる方法をご紹介します。


朝の脈拍と体温から見るチェックのポイント


おすすめは起床直後の安静時脈拍と体温の記録です。ふだんの脈拍より1分間に10拍以上多い日が続く場合は、身体が回復しきっていないサインの可能性があるとされています。あわせて「よく眠れたか」「食欲があるか」「体は重くないか」を5段階で点数化し、カレンダーに記録しましょう。1週間分をまとめて見返すと変化が可視化でき、受診時にも医師にとって参考となる情報になります。


部活とクラブチーム・習い事を掛け持ちしている場合の注意点


部活と外部クラブを掛け持ちしていると、休養日がゼロになりがちです。スポーツ医学では、週に最低1〜2日の完全休養日(24〜48時間の運動休止)を確保することが推奨されています。負荷を上げる場合も、前週の練習量から130%を超えないよう調整することが目安とされます。指導者や顧問の先生と連携し、スケジュールを見える化して家族で共有することが、無理の連鎖を断ち切る第一歩になります。


無理を放置するリスクと整形外科・リハビリ医療機関の受診目安


「もう少し様子を見よう」という判断が、選手生命に関わる事態を招くこともあります。適切な受診タイミングと診療科の選び方を知っておきましょう。


疲労骨折や重篤なスポーツ障害へ移行するリスク


オーバートレーニング状態では骨や腱への負担が蓄積し、シンスプリント・疲労骨折・腱炎などのスポーツ障害を併発しやすくなると言われています。特に成長期は骨端線が未熟なため、慢性化すると長期離脱につながる可能性もあります。


何科を受診すべき?整形外科・スポーツ外来という選択肢


身体的な不調が中心の場合は、まず骨・筋肉・関節を専門的に診る整形外科への相談が考えられます。超音波診断装置などを用いて、目に見えない疲労のサインを客観的に評価できることが強みです。精神的な落ち込みが強い場合は、小児科や心療内科との連携も選択肢になります。


西郷整形外科リハビリクリニック 越谷院での専門的なサポート


当院では、超音波診断装置による丁寧な評価と、理学療法士によるマンツーマンリハビリを組み合わせ、お子様一人ひとりに合わせた回復プログラムをご提案しています。低周波治療器やエアロバイクなども活用し、「完全には休みたくない」というお子様の気持ちにも寄り添った段階的な復帰計画をご相談いただけます。院長自身がスポーツでのケガを経験しているからこそ、選手の心情を理解した診療を心がけています。気になるサインがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。


よくある質問


Q1. オーバートレーニングかどうか確認する方法はありますか?

A. ご家庭では、起床直後の安静時脈拍が普段より1分間に10拍以上多い状態が数日続く、体重が短期間で減る、朝起きられない日が続く、といった変化を目安にしてください。複数のサインが重なる場合は医療機関での評価をおすすめします。


Q2. スポーツで伸びるお子様の特徴は何ですか?

A. 練習量だけでなく、休養と栄養をしっかり確保できているお子様は、けがも少なく安定して成長する傾向があると言われています。「休むことも練習の一部」と理解できる姿勢が、長期的な成長につながります。


Q3. オーバートレーニングが疑われるのはどんな状況ですか?

A. 練習量が急に増えた時期、大会前の追い込み期、部活と外部クラブの掛け持ち期などは特に注意が必要です。学校生活のストレスが重なる時期も見守りが欠かせません。


Q4. 小学生がスポーツをしすぎるとどうなりますか?

A. 骨端線が未熟な小学生期に過度な負荷がかかると、成長軟骨部の障害や慢性的な痛みにつながる場合があります。年齢に応じた練習量の管理が大切です。


Q5. 何科を受診すればよいですか?

A. 身体の痛みや疲労が中心なら整形外科・スポーツ外来が適しています。当院では超音波診断装置による評価とリハビリを組み合わせた対応が可能です。


品田 良太

医師


西郷整形外科リハビリクリニック 越谷院

院長

品田 良太

▶ 監修者プロフィール

経歴
獨協医科大学 卒業
東京医科歯科大学附属病院
さいたま赤十字病院
済生会川口総合病院(非常勤)
獨協医科大学埼玉医療センター
東埼玉総合病院
資格・所属学会
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本リハビリテーション医学会
日本股関節学会
日本人工関節学会